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めも

触覚が欲しい

チャットモンチー「ときめき」のこと

チャットモンチーが好きだ、それはもう昔から好きで、聞いていた。

ちょうど思春期真っ盛りの頃出たファーストアルバムにはたくさんの思い出が詰まってる。わたしは恋愛スピリッツの歌詞がすごく可愛くて、毒があって好きだった。そのあともずっと好きで、ライブも行って、でもちょっと足が遠のいているうちに二人になっていた。懐かしいなあと思って最近アルバムを借りた。一応、新しいアルバム「共鳴」だ。

最初、ああ、懐かしいなあと思った。でも、「ときめき」を聞いてああ、こうなってるんだってちょっと胸がざわざわして書かずにはいられなくて、思わずブログを書いた。「ときめき」すごい曲だった。

 

好きとか、嫌いとか、そういうものじゃない感情が、出ていた。

とりあえず聞いてほしい。歌詞も見てほしい。

youtu.be

 

嵐が過ぎ去って、わたしが胸に抱くのはいちごの種みたいな狂気なのだ。とても可愛いいちご。甘酸っぱい初恋の代名詞みたいな存在になっているいちごもそういえばよく見たらつぶつぶで、とげが生えている。そうだった、いちごは種だらけなのだと気づかされる。かわいいだけじゃない。

そして出てくる「赤ちゃん」。二人は青いから、まだ赤にはなれない。そんな関係の歌なのだ。多分。きっと同棲をして、もう結婚をするとか、したとか、きっと新婚だとか、その辺の。家族以上、家族未満。そんな関係の歌だとここではっきりとしたあと、歌はこう続いていく。

 

いつだって恋がしたいよ あなた以外に

いつだって恋がしたい あなた以外に

思うばかり 逃げられないのに

 

ここで、ああ、やられた。と思った。これはもうすごい曲なんだ。って。

きっと「あなた」と「わたし」は幸せなんです。幸せで、毎日を過ごしているんだと思う。でも、恋がしたいんだ。あなた以外と。逃げられないのに。そして曲は始まりを告げるように音が重なっていく。

でも、この歌はただ浮気がしたい歌じゃない。そんな次元じゃない。「わたし」は「あなた」ともときめきたいのだ。胸の奥の声が聞きたいのだ。

 

女性は結婚をすると女性でなくなると聞いたことがある。わたしはまだ結婚をしたことがないから体験談をここで語ることはできないけれど、その女性でなくなるとはつまり別の役割を担う、ということなのだと思っている。

それは人によって母だったり、家政婦のような存在だったり、違うだろうけど。結婚することはある役割をかぶって、その中に自分を押し込めていくということ。それがあるから共同生活も成り立つんだと思ってはいるよ。もちろん女性でなく男性にもあるだろうけど、男性は仕事をすること、という外に向けた役割が大きいと思うから、女性の内に押し込んでいく感じとは違うんじゃないかなあ、ってぼんやり思うけどわたしは男性じゃないから詳しくはわかりません。

 

話は戻る。

「わたし」はいつだってときめきたい。こんなにゆったりとした曲に、深い歌詞に、やさしい日本語の曲名。どれをとっても完璧だと思った。ああ、チャットモンチーはこんな曲をかけるのか、と上から目線を承知で思ったことを書き記しておく。チャットモンチーはもう、ガールズバンドを嫌がっていた時代とも、そうでなくなった時代とも、違うんだと。

必死なわたしがごぶさたしてしまうような経験をきっとしてきたんだろうなあと勝手に思う。妄想は自由だ。解釈をすればするほど曲は好きになるんだから。

本当に語彙が足りないのがもどかしい。でも、きっとこの曲は今年度No.1なんだろうな、と思った。それくらい、すごいと思った。調べたら共鳴ツアーもよかったみたいで、久しぶりにライブに行きたいと思った。

 

こころ あなたが感じることは うそのない、気持ちなのね。